金山 平三
明治42年に東京美術学校西洋画科にて藤島武ニ教室に学び主席で卒業、同学校の助手を勤めるも44年には同校から離れ、翌年に私費によりフランスに留学。
留学中はパリを拠点にヨーロッパ各国を写生。大正4年に帰国すると5年の第10回文展に初入選とともに特選を受賞、更に6年にも特選を受賞、2年連続特選
受賞で将来を嘱望されるも昭和11年に官展を脱会。以降、無所属作家として孤高の作品制作となり日本全国の写生旅行を続け、戦後31年の初個展開催まで作
品発表は無かった。1935年の帝国美術院改組問題より画壇から遠ざかったことに起因して「幻の画家」と評されたほか、雪を描いた作品を多く残し「雪の画
家」とも呼ばれる。
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