岡田 三郎助
19歳の時に岡田家の養子となり曾山幸彦ついで明治24年に黒田清輝などの天真道場に入門し師事を仰ぐ。29年には黒田や和田英作らと共に白馬会の結成に参加
翌年(明治30)には文部省留学生に選出され渡仏しラファエルコランに師事、外光派の画風を確立した。帰国後は東京美術学校教授に就任、大賞元年には本郷洋
画研究所を創設し多くの後進の育成に尽力。後年は昭和9年に帝室技芸員に拝命され12年には文化勲章を受章するなど明治～戦前の日本洋画壇創成期を代表する
画家となる。外光派の画風を基本とした写実風景画を最もよく制作した。女性像を得意とし、日本的な感覚の洋画に秀作を残している。代表作に｢読書｣｢紅衣｣
｢浴場にて｣｢裸婦｣｢楊柳｣｢山中湖｣など多数。昭和14年69歳没。
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