くずし字の読み方 鄧散木『草書写法』
2011年08月24日
古美術を扱う場合によく読めない草書の文字にぶつかります。これを読めるようになると格段と世界が広がるのです。これをどうやって読んだらよいでしょうか。おすすめの小冊子がありますので少しづつご紹介していこうと思います。
それは中国近代の偉大な篆刻家である鄧散木(1898-1963)がまとめた40ページほどの短い実用小冊子『草書写法』です。
本の構成は
- 専用偏旁 偏(へん)と旁(つくり)のくずし方の基本形 83例
- 借用偏旁 同じ形を借りてくずすもの 89例
- ニ字近似 2字どうしが似ているくずし字 129種
- 三字近似 3字どうしが似ているくずし字 39種
- 四字以上近似 4字以上似ているくずし字 10種
- 同字異写 同じ字を違った仕方でくずす 24例
- 異字同写 違う字を同じ仕方でくずす 27例
- 特殊結構 特殊なくずし方 58例
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